日産自動車元会長で釈放中であったカルロスゴーン被告。
2019年12月31日、日本を出国し現在レバノンに身を潜めています。
レバノンはカルロスゴーン被告に対し好意的な態度を見せていますが、
「イスラエル入国罪」を犯している可能性が出てきてから事態が変わってきているとも。
そもそもイスラエル入国罪とは何なのか、どんな罪なの?
そんな疑問について調べてみました。
イスラエル入国罪で禁固刑?
ゴーン被告にイスラエル入国罪で禁錮15年も 米報道(20/01/03) https://t.co/MHDfROICoO pic.twitter.com/QfSxVY2XoM
— AKB48ファン (@akb48fanclub) January 4, 2020
2019年12月31日にレバノンへ出国したカルロスゴーン被告。
本人も「うまく出国できた」とほっとしていたのではないでしょうか。
そんな中、2020年1月3日に入ってきたニュースでは、カルロスゴーン被告がレバノンの法律である「イスラエル入国罪」を犯していたことが分かり、有罪となれば最長禁固15年の刑に処されることがわかりました。
保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が過去にイスラエルに入国する違法行為をしていたとして、レバノンの一部の弁護士グループが2日、ゴーン前会長の訴追を求める報告書を同国の司法当局に提出した。 朝日新聞
日本にはない法律ですが、レバノンを含め、中東諸国の一部に存在する法律。
そもそもこの法律はいったい何なのでしょうか。
イスラエル入国罪とは?
イスラエル入国罪とは、イスラエルに入国したことがある人に課せられる罪のこと。
レバノンでは国民がイスラエルに渡航し有罪となれば、最長で禁固15年の刑になるとされています。
中東諸国はイスラエルと敵対関係にある国が多く、レバノンに限らずイスラエルへの入国が禁じられている国が多いです。
以前まではイスラエルに渡航した際は入国のスタンプを別紙に押すかどうか、確認をしてくれていたそうです。
(現在は入国時にスタンプを押さなくなったそうです)
ゴーン氏のパスポートに入国スタンプがあるのか、定かではありませんが映像に残ってしまっています。
カルロスゴーン氏がイスラエルに行った時の写真です。
レバノンにはイスラエル入国罪と言うものがあるそうで、15年程の刑が処されるとの事です。 pic.twitter.com/GGeW7RhxlN— 松村尚和⭐️ (@matsuhis1) January 3, 2020
カルロスゴーン氏の横にいるのは元大統領のシモン・ペレス氏のようですね。
イスラエル入国罪が作られた経緯
イスラエルと近隣諸国が敵対関係になっている大本の原因は、宗教的な問題にあります。
以前より、レバノン国内ではイスラム教徒とマロン派キリスト教徒が対立し内乱が繰り返されていましたが、更に1970年代頃からはパレスチナ勢力が流入。
イスラム教徒、マロン派キリスト教徒に加え、パレスチナ勢力がそれぞれ対立し、内乱が繰り返されていました。
現在は休戦状態にありますが、衝突は治まることなく繰り返し起こっており、イスラエルとの関係は緊張状態にあるのが現状です。
レバノンにとってはイスラエルは敵対国。
レバノン国民からすれば、ゴーン被告は「イスラエルの味方をしている人」と捉えられ、レバノン国民の反感を買っても仕方がないかもしれません…。
入国罪のある国は?
イスラエルの入国印がパスポートに押されている場合、イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国(イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア)に入国することはできません。このような理由によるパスポートの再作成はできませんので、十分ご注意願います。
アラブ諸国の入国印がパスポートに押されていてもイスラエルに入国することはできます。 在ヨルダン日本国大使館
基本的にアラブ・イスラム諸国では宗教的な紛争が多いため、上記以外のアラブ・イスラム諸国への渡航でも確認する必要がありそうですね。
イスラエルへ訪問したのはいつ?
現在SNS上でゴーン氏がイスラエルへ渡航したときの写真が拡散されており、レバノン国民、特に若者の反感を買っているようです。
カルロス・ゴーン氏がイスラエルと内通、レバノンで若者が反発!SNSでイスラエル首相とゴーン氏の写真拡散も! https://t.co/OP4lNBQ2xe #カルロス・ゴーン #イスラエル #イスラエル入国罪 pic.twitter.com/Nb6mYnFocN
— 情報速報ドットコム (@jyouhoucom) January 4, 2020
ゴーン被告がイスラエルへ訪問したのは、2008年と言われています。
AFP通信によると、ゴーン前会長は2008年、電気自動車関連の式典などに出席するため、イスラエルを訪問したとされる。 朝日新聞
写真も残っているので、訪問したことは間違いなさそうですね。
ただし、訪問したのが2008年。12年前のことになるのですが、ここで気になるのは罪の時効。(2020年現在)
時効が成立していては、罪に問うことはできませんね。
『イスラエル入国罪』の時効はいつ?
明確に書かれているものは見つかりませんでしたが、10年以上経っているので時効が成立しているのではないか、という見方もあるようです。
一方でレバノンではイスラエル入国罪は重罪の分類に入るため、時効までの期間はもっと長い可能性がありますね。
日本の法律では海外渡航中、時効のカウントは停止するので、日本の考え方だとイスラエル入国罪の時効は成立していないことになります。
いずれにしても、レバノンでどのように判断されるのか、動向を見ていく必要がありそうです。
今後の動向に注目
当初、カルロス・ゴーン氏に対して好意的な態度だったレバノン国民。
しかし今回の件を受けて事態は大きく変わる可能性もあります。
今後どのような展開になっていくのか、注目です。
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